エイドステーションの変遷
                                                           O.K

秋田100`チャレンジマラソンは今年で15回目、15年という歳月が経っていました。
小生、秋田に魅せられて15年も参加を繰り返して来ましたが、15年も走り続けていると、微妙な風景の変化や道路の整備具合などの改善が目に付きます。
が、それはいいとして、主題は沿道の模様を感謝をこめて語りたいのです。

毎年お世話になっているエイドステーション(以下エイドと省略)の変遷を見て居る一人として感想を述べたく思います。
100`という長い距離を完走するためには、水分と捕食がないと如何なる鉄人でも不可能であろう。その意味で、大会公式エイドは20ヶ所設置されています。
ランナー側から言えば、このエイドの印象の良し悪しで支持率が決まると言っても言い過ぎじゃないのです。
その点、ここ秋田は各エイドで励むボランティアの暖かい接待とテーブルに並んだ食料の豊富さは、他の大会より群を抜くものです。
過去15年、エイドで奉仕活動する人々に微妙な変化が見受けられます。
当初はお母さん達が勤めていたが、最近は娘達が、孫達がエイドを守るようになっています。時代の流れを肌で感じた次第です。
全てのエイドの皆さんと、全ての沿道で奉仕活動して頂いた皆さんに心から感謝の気持を述べますが、その中で特に小生に感動を与えてくれた事について述べさせて頂きます。一部の記憶が定かでありませんので間違いがあろうかと思いますがご承知ください。

 西木村の花街道では早朝だと言うのにスポーツ少年団の子供達が横列に並んで大きな声を張り上げていました。子供達はランナーの姿を見て何かを感じ取ったものと思います。この少年達が将来の継続のエネルギーになって欲しいと願うのです。此処に連れて来た指導者は立派な人です。

第7エイド(上戸沢)では毎年なめこ汁を提供してくれるお母さんがいます。
『毎年有難う』と、お礼を言うと「そう言ってくれるのが嬉しくて・・・」この優しさがたまらないのです。

第9エイド(阿仁町松橋スタンド)は中間点で、ランナーへ着替えを手渡すボランティアが活動しています。一秒でも早く届けようと走り回って着実に手渡す動きが印象的でした。

12エイド(阿仁町役場)の少し手前に氷を浮かせたしそジュースを提供してくる一団がいました。ピンク色のジュースは飲み易く、心地よく喉を流れました。

16エイド(米内沢)を少し過ぎた辺りに「スナック未来」の主人とその家族が私設エイドを設け、缶ウーロン茶や他の飲み物を氷に冷やして提供してくれています。3年程前からと思いますが、感謝しています。

17エイド(合川町)を少し過ぎた農道に2人の父さんが立っていて、小型テーブルの上には大きなスイカを置いてありました。父さんは好きなだけ食べていいという。ランナーにとって、スイカに勝る摂取物はないと思います。後に残らない甘味と、たっぷりの水分はスポーツドリンクよりいいのです。

18エイド(合川町)では青年達が太鼓を打ち鳴らし、ランナーを激励してくれました。テーブルにはスイカが所狭しと並んでいました。この日に収穫出来るように植え付けたとのことです。
一人の青年が「何ぼでもあるから、一杯食べていけ」と言うのです。ランナーの為を思ってこれまでやってくれるその気持に目頭が潤んでしまいました。

エイドvY却 女子高生のように思えた若い子が3人位居て(記憶が定かでない)紙コップにイラストを書き込んでいました。一寸したアイデアがランナーの心を癒すものです。さすが若者のセンスです。

以前は阿仁トンネル手前の萱草地区の一角で歩道に重箱を置いて「おちゃっこ飲んで行け、これ食べていけ」と誘ってくれたお婆ちゃん達の姿は見えなくなりました。寝込んだのかそれとも施設に入ったのか気になる事です。

エイドvY却 小学低学年の女の子がスポーツドリンクの水割りを作っていました。お母さんに言われてやっているのでしょうが、真剣な眼差しでした。
これから数年後は、私がこのエイドを仕切るとでも言っているように見えました。

ゴール手前100b程の商店前で、毎年名前を呼んでくれる人がいます。

「太田さーん、お帰りなさーイ!」もう直ぐゴールだと感激している中に飛び込んでくる労いの声援は、五体がとろけそうになるほど嬉しいのです。

参加者名簿をめくって呼んでくれるのでしょうが、神経を使うもので、やっている方は疲れると思いますが、受けるランナーにとって、名前を呼んで頂く事は嬉しくて仕方が無いのです。またそのことがゴールの感動をより一層深くします。

小生とその一行は、走り終えても大会の興奮が鷹巣町川口の中嶋邸へ繋がります。

毎年、中嶋邸に招待して頂き、キリタンポの他、美味しい手料理を御馳走になっています。

このようにコース沿線の皆さんに歓迎して頂き、心が洗われていくのです。

「人に優しくする」「人にさり気なくつくす」ことの大切さを学んだ日となるのです。

平成1510月8日




                               



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