ランニング豆知識

目次
1.マラソン予測
     1)5kmのタイムからの予測
     2)最大酸素摂取量からの予測
    3)10kmタイムからの予測
2.最大酸素摂取量
3.ジョギング&LSD
4.熱射病と日射病
 
 
1.マラソンタイム予測
  1)5kmのタイムからの予測
マラソンのタイムを予測する方法で、よく知られているのは、最大酸素摂取量から推定する方法です。しかし、もっと簡単に予測する方法が有ります。それは、5kmのタイムからの予測です。

マラソンタイム=9.5〜10×5kmタイム(分)

5kmタイム(分)を入力して、計算ボタンを押すと
フルマラソンの予想タイムが計算されます。


                    5kmタイム(分):             

9.5× フルマラソンのタイム 時間

10×  フルマラソンのタイム 時間

    9.5〜10という倍数の幅は、トレーニングの質や量、そして、その人の持っている資質によります。

    高岡選手と高橋選手の場合ですと、
               高岡寿成選手              高橋尚子選手
    フルのタイム   2時間6分16秒(02年)        2時間21分47秒(98年)
    5kmのタイム     13分13秒(98年)           15分21秒(98年)
    倍率             9.55                   9.23 

    高岡選手の9.5倍は倍率の範囲です。
    高橋選手の9.2倍は驚異的ですが、理由として
    @、この年、高橋選手は、マラソン用のトレーニングをしていたので、5kmのタイムが遅い。
    A、高橋選手は、驚異的な持久力が有るので、9.2倍でも走れる等。
    考えられますが、本当の所、理由は分かりません。
    ですが私たちのフルのタイム予測は、9,5〜10倍で問題ないと思います。
    あまり、走り込みをしていない人の予測は、倍数を10にしたほうが、いいでしょう。

    管理人の過去のタイムを見ると
    フル 3時間17分55秒 5km 20分30秒
    ですので、倍率9.65となり、9.5〜10の範囲内に入っています。

    サブスリー
    この結果を逆に考えると、サブスリーを達成するためには、
    3時間の1/9.5〜1/10ですから、18分57秒(9.5倍)〜18分(10倍)となります。
    つまり、5kmのタイムが18分以内なら、可能性が有るという事です。



  2)最大酸素摂取量からの予測

    マラソンのタイムを予測する方法として、最大酸素摂取量から予測する方法が、良く知られています。
    最大酸素摂取量については、下記を参照して下さい。
    ここでは、その方法(計算式)を記載しておきます。

マラソンタイム=387.3−(3.45×最大酸素摂取量(ml/kg/分))

最大酸素摂取量(ml/Kg・分)を入力してから、「計算ボタン」を押すと
フルマラソンの予想タイムが計算されます。

最大酸素摂取量(ml/Kg・分):              

フルマラソンのタイム時間 分                   

    トップランナーのデータを探したのですが、見つからなかったので、一般的なデータです。

                   トップランナー              一般ランナー
    最大酸素摂取量    70ml/kg/分            40ml/kg/分
    マラソンタイム      2時間25分               4時間09分

    この計算を逆に考えると、 2時間06分で走るためには、最大酸素摂取量は、75.7ml/kg/分であり、
    サブスリーを目指すなら、最大酸素摂取量が60ml/kg/分となります。



  3)10kmタイムからの予測

    
マラソンのタイムを予測には、10kmのタイムを元にする方法も有ります。
    計算式を載せておきますので、自分のタイムを入力して、計算してみて下さい。


フルマラソンタイム=5.48 X 10kmタイム(分) - 28

10kmタイム(分)を入力してから、計算ボタンを押すと
フルマラソンの予想タイムが計算されます。

10kmタイム(分):                              

フルマラソンのタイム 時間 分      






2.最大酸素摂取量(=Vo2max;maximal oxygen uptake)

体重あたり酸素を1分間に体の中に、どの位取り込めるかを示す値で、この値が高ければ高いほど、持久系の運動能力が高い、といえます。最大酸素摂取量は、トレーニングにより、高くする事が出来ますし、体重当たりの数値ですから、適正な減量によって、数値を高くすることもできます。単位は、ml/kg/分です。

 計測の方法
@呼気ガス分析:自転車エルゴメーターやトレッドミルで運動をする被験者より、ガス・マスク経由、直接採気して計測する方法です。最も正確ななデータが得られますが、一般に行うには、施設の問題が有るため現実的では有りません。
A心拍数の計測:自転車エルゴメータにより、負荷をかけ心拍数を計測し、そのデータより、最大酸素摂取量を推定する方法です。トレーニングジム等に設置してある事がありますから、手軽に実施できるでしょう。
B12分間走:12分間走り、その距離により最大酸素摂取量を推定する方法。特別な器具を必要としないので、実施しやすいのですが、12分間全力疾走するのは、きついかも知れません。

12分間走
テスト(m)
最大酸素摂取量
(ml/kg・分)
12分間走
テスト(m)
最大酸素摂取量
(ml/kg・分)
12分間走
テスト(m)
最大酸素摂取量
(ml/kg・分)
1000 14.0 2000 35.3 3000 56.5
1100 16.1 2100 37.4 3100 58.6
1200 18.3 2200 39.5 3200 60.8
1300 20.4 2300 41.6 3300 62.9
1400 22.5 2400 43.8 3400 65.0
1500 24.6 2500 45.9 3500 67.1
1600 26.8 2600 48.0 3600 69.3
1700 28.9 2700 50.1 3700 71.4
1800 31.0 2800 52.3 3800 73.5
1900 33.1 2900 54.4 3900 75.6



3.ジョギング&LSD

ゆっくり走る事がジョギングで、ジョギングを長い時間走る事をLSDと言います。
LSDは、LSD Long Slow Distance ロング・スロー・ディスタンスのことで、ゆっくりと長く走るという意味ですが、どのくらいゆっくりかというと友人としゃべりながら走ることのできる程度で、心拍数でいうと一分間に120〜135拍程度です。LSDは、早い人でしたら、キロ5分程度のスピードでもLSDになりますが、遅い人でしたら、キロ6分〜8分が範囲です。一時間以上走っても疲労感がなく、走りはじめと同じように走ることができるペースです。
LSDは、長時間走りますので、精神的にきついことがあります。走友と色々な事を話しながら走ったり、景色に変化を付けて走ると、長い距離が走り易いですね。
ゆっくり走るのは、結構難しいようで、初心者は、なかなか走れないようです。また、スピードランナーの人でゆっくり走る事が出来ない人がいます。この手の人は、フルマラソンも苦手なようで、完走が出来ない人がいます。


4.熱射病と日射病


熱暑病と日射病を合わせて熱中症といいます。暑い時期にジョギングをするときは、熱中症対策を考えなければなりません。よく、サウナスーツ等を着て、ジョギングをしている人を見かけますが、百害有って一理なしです。
本人はダイエットの為に汗を一杯かこうとしているのだと思いますが、失われた水分は、水分を補給すればすぐ体重が戻り、ダイエットにはなりません。また、このとき速やかに水分補給をしないと、脱水が進み、やがて体温調節機能がうまく働かなくなり熱中症になります。汗は、一時的には、体重減になりますが、人間の体の水分は、6割と言われていますので、減った水分は、補給しなければなりません。
日射病と熱射病の違いは、解りづらいのですが、一般に、炎天下などでの発汗で水分と塩分が過度に不足して起こるのが日射病で、さら進行して体温の異常な上昇が起こった状態を熱射病といいます。人間の体は炎天下に長時間いて熱せられたりすると、発汗によって体温を維持しようとします。しかし、それが追いつかないほどの暑さだったり、または汗となって水分や塩分が失われてしまうと、やがて体温を調節できなくなって様々な臓器に支障をきたしはじめます。
ジョギング中は、水分補給を十分に行ないましょう。水は、吸収率が悪いので、水以外に、塩分を一緒に取ると良いのですが、手軽にできるのは両方補給できるスポーツドリンクが良いでしょう。また、一気に飲むのではなく、少量づつ回数を多くした方がいいでしょう。


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